ポケットモンスターシリーズについて語る、第4回目は初代赤・緑のリメイクであるファイアレッド・リーフグリーンについて語りたいと思います。ポケットモンスターシリーズ初のリメイク作品となります。
- ファイアレッド・リーフグリーンについて
- アドバンスになってグラフィックなど進化したカントー地方が楽しめる
- 持たせる道具や追加されたタイプ、特性などで初代と違った戦闘が楽しめる
- 追加されたマップのナナシマが面白い
- 無線通信ができ、通信するハードルが下がった
- バトルサーチャーでたくさんのトレーナーと繰り返しバトルできる
- ボイスチェッカーでトレーナーの情報が見られるのが面白い
ファイアレッド・リーフグリーンについて
ルビー・サファイア発売後に出た、初代赤・緑のリメイク作品としてゲームボーイアドバンスで登場しました。ポケモンの出現率やストーリーなどだいたいは同じなのですが、「ナナシマ」というマップが追加され一部ストーリーが異なっています。また、金・銀で追加された鋼・悪タイプは初代にはなかったものですし、ルビー・サファイアから追加された特性もあり、出てくるポケモンが殆ど同じと言っても初代とはまた違った冒険が楽しめるものになっています。もちろんポケモンが覚える技も初代に比べてかなり増えていました。
また、一部ストーリーのちょっとした変更があったり、殿堂入り後は「ナナシマ」の一部など初代よりも冒険できるようになる場所が増えていたりします。
そしてルビー・サファイアとの違いとしては、なんと専用の「ワイヤレスアダプタ」という機器を使えば無線通信ができるようになったということ。これはファイアレッド・リーフグリーンの後に発売されたエメラルド版にもついていたもので、それぞれのゲームボーイアドバンスにこの機器を取り付ければ無線通信ができ、通信交換や通信対戦はもちろんのこと、「ユニオンサークル」といって多くの人と気軽に通信ができるようになりました。まだ専用の機器が必要とはいえ、通信をするハードルがだいぶ下がったと思います。
さてここからファイアレッド・リーフグリーンで私が好きなポイントなど語っていきたいと思います。
アドバンスになってグラフィックなど進化したカントー地方が楽しめる
これはルビー・サファイア・エメラルドの時にもチラッと書きましたが、リメイク作品ということで原作のゲームボーイ時代からの進化をより強く感じる点ですね。金・銀でちゃんとカラーで楽しめるようにはなりましたが、グラフィックが変わりだいぶ印象が変化したと思います。道路や森、街の雰囲気などがさらに伝わってくるようになりました。ポケモンのグラフィックやトレーナーたちのグラフィックも綺麗になりましたね。
また、BGMもアドバンスになり少し進化し、初代とこれまた雰囲気が変わった部分だと思います。私はファイアレッド・リーフグリーンでアレンジされた音楽が結構好きで、特に戦闘音楽はかなり好きです。初代は何度もアレンジがされていますが、このファイアレッド・リーフグリーンのバージョンはかなり好きです。
持たせる道具や追加されたタイプ、特性などで初代と違った戦闘が楽しめる
金・銀、ルビー・サファイアと経て追加された要素がたくさんあり、初代を実際プレイしていた人でもだいぶ違った冒険ができるのがこのリメイクではないでしょうか。鋼・悪タイプが追加され、初代のポケモンにはあまりそれらのタイプのポケモンはいないもののわざにはこれらのタイプのわざを覚えるポケモンは多くいます。わざもかなり追加されており、選択肢も豊富です。
また、道具を持たせることが初代はできなかったため、持たせる道具による戦術も使えるようになりました。そして戦闘にかかわるものといえば特性も初代にはなかったものです。特性によってはだいぶ初代とは違った戦い方ができるポケモンも多くいたと思います。
ちなみに、私はルビー・サファイアはプレイしておらず、ファイアレッドで戻ってきたので特性とはどんなものか、事前に知ってはいたものの実際プレイするまで感覚がよくわかりませんでした…。
追加されたマップのナナシマが面白い
ファイアレッド・リーフグリーンといえば、一番の特徴がこれではないでしょうか。初代のリメイクはSwitchで「Let's goピカチュウ・Let's goイーブイ」がありましたが、そこでは追加されなかったマップです。
クチバシティから船で行くことができる島々があり、それぞれ「1のしま」「2のしま」から「7のしま」まで7つ存在します。このうち「4のしま」以降は殿堂入り後に訪れることになり、そこにはカントー地方のポケモン以外も一部出現するようになっています。また、初代では伝説の鳥ポケモンが3匹いますが、そのうち原作だとチャンピオンロードに出現していたファイヤーが、このファイアレッド・リーフグリーンだと1のしまの「ともしびやま」という場所に出現するように変化しています。
4のしまは四天王カリンの家があり、ここの出身ということになっています。ファイアレッド・リーフグリーン以外には現在登場していないマップになるので、知らない人も多いかも…?4のしまはそこまで大きくない島で、ここに2匹のポケモンを預けられる育て屋さんがいます。カリンの家にはぬいぐるみがたくさんあって、本人のイメージとのギャップが面白いですね。
4のしま以降のマップでは出現するポケモンも楽しいのですが、BGMも金・銀の一部BGMのアレンジとなっていて、初めて聞いたときはすごく興奮しました!まさか初代のリメイクでジョウト地方のBGMのアレンジを聞けるとは思っていなかったので…。この後に出る金・銀のリメイク「ハートゴールド・ソウルシルバー」とはまたちょっと違うアレンジなので、是非聞いてみて欲しいです。
そしてこのナナシマのマップ、様々な場所が存在するのですが、謎に包まれている場所も多く「一体ここは何が起こるんだろう…?」と思わせる場所が多いです。イベントが起こる場所ももちろんあるのですが、特にこれといったことが起こらない場所も結構あり、ちょっと不気味な雰囲気があります。もしかすると何かのイベントを入れようとしていたのかもしれませんが…。初代とは別でこのファイアレッド・リーフグリーンのリメイクをさらに出してほしいですね…。
無線通信ができ、通信するハードルが下がった
こちらはゲーム内容の話ではないですが、前回エメラルドのところでチラッと話したのですが、このファイアレッド・リーフグリーンとエメラルドには、当初「ワイヤレスアダプタ」という機器がセットでついていました。これはゲームボーイアドバンスやアドバンスSPに装着できるもので、これを装着したアドバンス同士であれば無線通信ができるようになり、ポケモンであればファイアレッド・リーフグリーン・エメラルド間であれば通信ができるようになっていました。
ルビー・サファイアまでは通信ケーブルが必須であった通信が、これで専用の機器が必要とはいえ無線で気軽に通信ができるようになりました。実際このおかげで初めてカントー地方の図鑑を150匹埋められました!全国図鑑は厳しかったのですが、それでもとても嬉しかったですね。
また、「ユニオンサークル」ができ、多くの人と一度に通信することも可能になりとても面白かったです。私はあまり機会は多くなかったですが、イベントに行ったときにユニオンサークルに入ってみたらたくさん人がいて、何人か見知らぬ人と通信対戦したりやりとりしたりしました。ネットにつなげて通信できる現在と比べるとまだかなり不便だったかもしれませんが、当時はとても感動しました。
バトルサーチャーでたくさんのトレーナーと繰り返しバトルできる
これは次に出ているダイヤモンド・パール・プラチナにも出てきたものですが、「バトルサーチャー」というアイテムが登場し、路上にいるトレーナーと何度も再戦ができました。ダイヤモンド・パールのリメイク、ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールで知った人もいるかもしれません。
一定数歩く必要があるものの、なんども繰り返し対戦できるだけでなく、好きなトレーナーといくらでも対戦できたのでこれがとても楽しかったです。一部のトレーナーは手持ちのポケモンのレベルが上がったり進化したりして、殿堂入り後にはそれなりの強さになっているなどその変化を見るのもとても楽しかったです。何度もこれを使ってポケモンを育成していました。
初代では繰り返しバトルできるのがポケモンリーグだけであったため、ナナシマの追加でトレーナーが増えているだけでなくこれで何度も対戦できるということでお金の心配はあまりする必要がなくなり、さらにポケモンのレベル上げもだいぶ楽になっていました。
最近あまり再戦機能がないので結構さみしく思っています…。モブトレーナーともっといっぱいバトルしたい…。
ボイスチェッカーでトレーナーの情報が見られるのが面白い
これは個人的に面白いと思ったところですが、ファイアレッド・リーフグリーンのみに現在登場する道具「ボイスチェッカー」というものがあり、ストーリーの進行度などに応じて、ジムリーダーや重要人物についてのちょっとした小ネタなどの情報を見ることができるというもの。
最近はポケモンのゲームに登場する主要トレーナーが公式でもかなり取り上げられており、ポケモンだけでなくジムリーダーなどのグッズの展開があったり、ポケモンだけでなくトレーナーたちにも焦点を当てたアプリゲーム「ポケモンマスターズ」があったりと、主要登場人物のアピールもかなり行われています。
ですが、この頃はまだそこまでではなく、特に初代なんかはあまり人物に重きを置かれてはいなかったので、初代に登場する人物たちに関わるちょっとした情報も見られるというのはとても興味深かったです。もちろんプレイしていれば誰でもわかる情報もありますが、そんな設定まで!?といったものもまとめられることがあります。
例えばジムリーダーのカツラはクイズを考える時だけメガネを外すだとか、四天王のカリンが一緒にいるラプラスは故郷の4のしまで子どもの時にであったラプラスではないかとか、そしてポケモン預かりシステムを作ったマサキはどうしてもミルクが飲めないとか…!これらの話はストーリー中に様々な箇所で聞いたり読んだりして得られる情報ですが、それをいつでも道具を使って見られます。特にストーリーの進行だったりポケモンの強さだったりに一切関係のない道具ですが、時々見返してみるとちょっと面白かったですね。こういった直接ポケモンとは関係ないような要素も好きだったりします。
今回は以上です。初めてリメイク作品について触れましたが、リメイクされて変更されている部分や追加されている部分って結構あるので、リメイクといっても全く違うゲームのような感じがしますね。
次回はポケットモンスターシリーズ初めてのニンテンドーDSの作品、ポケットモンスターダイヤモンド・パール、そしてマイナーチェンジ版のプラチナについて取り上げたいと思います。