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ポケモンブラック・ホワイト版のここがすき 【ポケットモンスターシリーズについて語る その7】

ポケットモンスターシリーズについて語る、今回はポケットモンスターブラック・ホワイトについて、個人的に好きなポイントを語っていきたいと思います。ブラック2・ホワイト2は次の記事で語ることにします。

 

 

 

ポケットモンスターブラック・ホワイトについて

ポケットモンスター ホワイト版の画面

ニンテンドーDSで発売されたポケットモンスターシリーズで、それまで発売されたポケモンとは大きく異なる部分がかなりあるソフトです。ストーリークリアまで新ポケモンばかりが出てくる、ストーリーがかなりしっかり作りこまれておりなかなか深い内容になっている、ストーリークリアが殿堂入りではない、舞台となる地方の元となった場所が日本以外となる、インターネットのサービスと連携できた、などなど…様々な部分が話題となりました。プレイしていて雰囲気もそれまでのポケットモンスターシリーズとはかなり違いましたね。

舞台となるイッシュ地方はぐるっと一周するように冒険をしていきますが、ストーリークリアまではすべての場所は回れず西側だけを回るようになり、クリア後に東側を回ることになります。元となった場所はアメリカのニューヨーク州南部とのこと。ここでもジムリーダーに挑んでいくことになりますが、最初のジムが選んだ御三家ポケモンによって変化する、最後のジムがブラックとホワイトで異なるという違いもありました。

また、インターネットで過去に存在した「ゲームシンク」というサービスと連携させることができ、ポケモンを”眠らせる”ことでPCからミニゲームが遊べ、そこで新たなポケモンと出会うことができました。ランダムマッチができるようになったのもこのブラック・ホワイトから。バトルも「トリプルバトル」「ローテーションバトル」という独特のバトルの形式も遊べました。

 

ここから個人的にブラック・ホワイトを遊んでいて楽しかったポイントを挙げていきたいと思います。

 

ストーリークリアまでは基本的に新ポケモンだけが登場する

ポケモンでは新作が出る度に新しいポケモンが追加されますが、このブラック・ホワイトの大きな特徴として、ストーリークリアまではゲーム内では新ポケモンしか登場しないことが挙げられます。その他のポケモンでは過去に登場したポケモンもたくさん出てきますが、ブラック・ホワイトではエンディング後のマップに行かないと過去作のポケモン達は登場しません。戦う相手も同様です。別の視点から言うとそれだけ多くの新ポケモンが追加されているということです。その数実に150匹以上となります。この数字にはピンとくる人も多いかと思いますが、初代ポケモンの数に合わせていますね。これに幻のポケモンも含めるともう少し増えますが…。

ストーリークリア前であっても、もちろん通信交換や後に説明するゲームシンクなどで過去に出てきたポケモンを連れてくることは可能ではありましたが、イッシュ図鑑にはもちろん登録されません。

出てくるポケモンがほぼ全て新ポケモンであるというのは、かなり新鮮でとても面白かったですね。これだけのポケモンを追加できたのもすごいと思います。

 

ストーリーが過去作に比べてかなり奥深くなっている。

ポケットモンスターシリーズは新作が発売されるごとにどんどんとストーリーが深いものになっていますが、特にこのブラック・ホワイト以降でその傾向が強くなっています。そもそも狙いの年齢層も高く設定しているようです。作中に登場する”悪役”であるプラズマ団も、それまでの”悪役”達と違って込み入ったことをしているというか、よく考えるととんでもないことをしているんですよね。単純な”悪役”とはかなり違います。単純明快に悪事を働いているロケット団も好きですが、プラズマ団は違った方向性でとても好きですね。服はなんというかインパクトありますが…。

また、「ストーリークリア=殿堂入り」ではないのもこのブラック・ホワイトの特徴でしょうか。殆どのポケットモンスターシリーズではストーリークリアといえばその地方のチャンピオンを倒して、自らがチャンピオンとなる、いわゆる「殿堂入り」がクリア条件です。ですがこのブラック・ホワイトではストーリーのクリアは違ったものになっており、一度エンディングを迎えたあとに再度ポケモンリーグへ行きチャンピオンと戦うというものになっています。具体的なストーリーの内容はここでは避けますが、かなり驚きましたね。

オープニングの1場面 登場人物Nの過去が少しだけ出てきます

 

季節という独特のシステムがある

時計機能があり時間によって出現ポケモンが変化したり、進化条件に関わるポケモンがいたりするのは第2作目の金・銀からありましたが、このブラック・ホワイトと続編であるブラック2・ホワイト2には、独自の機能である「季節」の概念があります。現実世界での1か月が過ぎるとゲーム内の季節が変化するので、完全に1年間過ぎなくても4か月で季節を一周させることができます。

この季節によって大きく変化するのがグラフィック、そしてBGMが変化する場所も存在します。街によっては特定の季節でないと活気がないところも。グラフィックの変化は綺麗なのでとても面白かったですね。

そしてこの季節の概念から生まれたであろうポケモンシキジカメブキジカですね。他の作品では季節の概念が無いため、なかなか扱われづらいポケモンとなってしまいましたが…。ゲーム内の季節に応じて登場する姿が変化するというポケモンで、全て揃えるとなると3か月以上は必要となるので面倒でしたが、これまでにないポケモンということでこれも面白いと思いました。

季節によって変化するポケモンシキジカ

現在ではポケモンGOで実際の季節と連動しているポケモンとして、ブラック・ホワイト以上に集めるのが大変なポケモンとなっていますが、ポケットモンスターシリーズではスカーレット・バイオレットでどの姿もいつでも入手可能になった上、姿の変化をさせられるようになったので楽になりましたね。

 

バージョンの違いが様々なところに及んでいる

ポケットモンスターシリーズといえば、基本的に2バージョン登場して、それぞれ出現するポケモンが違い通信交換してすべてのポケモンを集めていく、というのがコンセプトの一つとなっていますが、ブラック・ホワイトでのバージョンの違いは他にも存在しており、ジムリーダーの違い・街の違いがあります。

ストーリー最終盤で訪れる、最後のジムリーダーがいる街ソウリュウシティは、なんとブラック版とホワイト版で全く違った様子をしており、ジムにいるジムリーダーも違います。ブラック版では近未来的な街、ホワイト版では古風な街並みとなっており対照的です。BGMも街の雰囲気に合わせて違ったアレンジがされています。比べてみると色々と面白いです。

 

ホワイト版のソウリュウシティは古風な街

ブラック版のソウリュウシティは近未来的な都市

さらにエンディング後の要素として訪れる場所には、ブラック版とホワイト版では全く違う場所になっている箇所があり、それが「ブラックシティ」と「ホワイトフォレスト」です。「ハイリンク」という遊びに深くかかわっている場所で、ここで深く語るとかなり長くなるので軽く触れる程度にしますが、ブラック版にある「ブラックシティ」では住人と毎日バトルができ、ホワイト版にある「ホワイトフォレスト」では野生のポケモンが出現します。この住人が「ハイリンク」という機能を使って入れかえをすることができ、他のソフトの住人もつれてくることができます。道具も手に入れることができる場所となっており、やりこみ要素の一つといった感じでしょうか。ここで出会えるポケモン達は他の地方のポケモン達となっており、イッシュ地方の他の場所では出会えないものとなっています。

ホワイトフォレスト 草むらや水辺があります

ブラックシティ トレーナーとバトルできるほか、店もあります

このようにバージョンによる違いがかなり大きいのがブラック・ホワイトです。

 

ポケモン達のグラフィックが独特な常に動くドット絵になっている

BW2までポケモンのグラフィックはドット絵でしたが、BWより前のシリーズでは一部動きがありましたが基本は静止した状態の絵でした。これがBWとBW2ではドット絵ではありますが常に動きがあるグラフィックになっています。初めてBWの戦闘画面が公開された時、この動きが常にある様子に感動しました。現在では3Dとなり動きがあるのが当たり前ですが、動きのあるドット絵というのがこのBWとBW2のみであり、なかなか独特な雰囲気があるのでこれらを今でも好む人が結構います。私もこのBWシリーズでの動いているドット絵はかなり好きですね。

ダルマッカがダルマのような状態に…?

個人的に結構気に入っているポケモンの動きの一つが、BWから登場したポケモンズルッグの動きです。ズルッグはだぶだぶのズボンのような皮がありますが、BWのドット絵ではその皮を引き上げてる動きがあり、引き上げたのちにだらんとその皮が下がるという、可愛らしく特徴的な様子が見られます。ズルッグ自体がどんなタイプが初見で分からずかなり印象的でしたが、この動きも気に入って手持ちに入れて育てていました。

 

トリプルバトルローテーションバトルという他にはないバトル形式がある

私はあまりバトルはしない方なので、そこまで多く体験したわけではないですが、BW・BW2のみに実装されているバトル形式が2種あり、どちらも手持ちのポケモン3匹を出して戦うというなかなかすごいバトルとなります。

トリプルバトルはその名の通り場に3匹のポケモンを同時に出して戦うもので、ダブルバトルよりもさらに考慮すべきことが増えてくるバトルです。中心にいるポケモンはどのポケモンにも攻撃できますが、端にいるポケモンは一部の技を除き最も離れたポケモンには攻撃ができないため、ポケモンを出す位置も考える必要が出てきます。一度に6匹のポケモンが場にいる様子はなかなか壮観です。

ローテーションバトルは、こちらも3匹のポケモンを場に出すのですが戦うのは1匹ずつです。ただし、通常はポケモンを入れ替える時に1ターンを消費しますが、このローテーションバトルでは場に出ているポケモンの入れ替えではターンの消費が無く、場にいる控えのポケモンとすぐに交代して技を繰り出すことができます。場に出ているポケモンの組み合わせを考えなければならないので通常のバトルよりもさらに読み合いが大事になってきます。こちらも他のバトルでは味わえないスリルというか、面白さがありますね。

これらのバトルは次世代となるX・Yには引き継がれませんでした。おそらく処理が色々大変だからというのがあるでしょうが、少し残念でした…。

 

インターネットのサイトと連動したサービスがあった

こちらは現在では利用できないものですが、BWの売りの一つにあったのが「ゲームシンク」です。現在「ポケモンスリープ」というアプリが出る予定となっていますが、これの原型みたいなものですね。BWのソフト内にいるポケモンを眠らせて、その夢の中の世界をインターネットのサービス「ポケモンドリームワールド」で体験でき、そこのミニゲームで他のポケモンと出会ったりアイテムをゲットしたりできます。そしてここで出会ったポケモンやアイテムはBWのソフトに送ることが可能です。

実はこのサービスで出会ったポケモンの捕獲に使われていたのが「ドリームボール」であり、さらにここで出会うポケモンが持っている特性が隠れ特性であったため隠れ特性が「夢特性」と言われることがあるのです。なかなかこの世代を知らないと分からないと思います。現在はBWを持っていても利用できないサービスなので…。

サービスが始まった当初は毎日のようにプレイしていましたね…!最初はなかなかアクセス集中でなかなかプレイできないとかもありましたが…。こうしたインターネットとの連動はなかなか面白かったですね。

 

今回は以上になります。BWからポケモンシリーズがだいぶ変化していったような感じがしますね。次はBWのマイナーチェンジ版であるBW2について語りたいと思います。マイナーチェンジとはいえ、様々なところが変化したり新たな要素が追加されたりなど色々あるので、今回別記事にすることにしました。期間が空くかもしれませんが、気長にお待ちください…。