ポケモンについて語るその62 ウツドン
今回はウツドンについて語りたいと思います。
ウツドンは初代からいるポケモンで、図鑑番号70番のくさ・どくタイプのポケモンです。進化前がマダツボミ、進化後がウツボットです。ウツボットへの進化はリーフのいしを使う石進化です。
ひょろりとした身体つきだったマダツボミから一転、顔のウツボの部分が大きくなり、そちらが身体のメインを占めるようになりました。葉っぱも大きくなり、攻撃力が増した感じが姿からもわかります。中に入っているのは溶解液でなんでも溶かしてしまうのだとか。捕まってしまえば命が危ないポケモンですが、ゲームやアニメ、漫画などではそこの描写ははっきりとは書かれていませんね。まぁポケモンなのでそこは曖昧にしているというか･･･。
ポケモンレンジャーシリーズでは初代に登場しており、飲み込まれるとスタート地点に戻されてしまいます。直接的な表現は避けている感じですね。実際飲み込まれてしまうと･･･。漫画の「ポケットモンスタースペシャル」では、そこはちょっと触れられており、まさに主人公のレッドがウツボットに捕まり、ウツドンの進化のための栄養分にされてしまうのではないかというピンチに陥ります。工夫して助かるのですが、ウツドンやウツボットに実際捕まると･･･と考えるとかなり恐ろしいです。
最終進化ウツボットがいるせいか、割と野生でも登場しているポケモンで、初代だと緑版とピカチュウ版に登場します。対になっているのがナゾノクサ・クサイハナです。X・Yのカロス地方だと群れで一気に5匹登場することもあります。ウツドンが一度に5匹登場するのはなかなかすごい絵面になります。実際に5匹一気に出てくるとかなりパニックになりそうです。一気に倒せる技を持っているとかなりの爽快感を味わえますが、それがないと相当面倒くさいです･･･。
ウツドンは草タイプのポケモンですが、攻撃と特攻だと攻撃の能力値の方が優れているポケモンです。溶解液を出すポケモンですが、攻撃するときは葉っぱを使ったりツルを使ったりする方が得意なようです。また、隠れ特性はなんと「くいしんぼう」。獲物を捕らえることに関する図鑑説明文も多く、それだけいつもお腹を空かせているということなのか･･･それともかなりの餌を食べるのでしょうか。食いしん坊のウツドンやウツボットにはなるべく出会いたくないものですね。
ちなみに、ホウエン地方の図鑑説明文には、上にある茶色いツル（だったもの？）の部分を木の枝に引っかけてぶら下がり寝るそうです。図鑑には「お尻のフック」とあります。上にあるので頭を言いたいところですが、構造上あそこは「お尻」なんですね。そして、寝相が悪いと寝ている間に落ちてしまうんだとか･･･。これはちょっと面白い話ですね。あまり枝から落ちないウツドンと、しょっちゅう落ちてしまうウツドンとかいるんでしょうね。落ちてしまうウツドンは夜行性のポケモンに狙われそうですが･･･。
ところでウツドンというと最近思い浮かぶのが、レッツゴーピカチュウ・イーブイの話です。ピカチュウ版のリメイクとして発売されたSwitchのソフトですが、原作とはかなり違っており、そもそもバトルなどの仕様も他のポケットモンスターシリーズとは異なるところが多いゲームになっています。そしてこのレッツゴーピカチュウ・イーブイ特有の要素の一つに、「マスタートレーナー」というものがあります。これは殿堂入り後の要素で、やり込み要素の一つとなっています。殿堂入りをすると、それぞれ151匹（＋メルタン・メルメタル）を極めたというトレーナーが各地に現れます。たとえば「ピカチュウマスター」はトキワのもりに現れ、なんとレベル75のピカチュウを繰り出してきます。そしてこのマスタートレーナーとのバトルでは、こちらも同じポケモン1匹を用意しなければならず、1対1の一騎打ちの勝負になります。こちらもレベルをかなり上げて、さらにアメで強化し、覚える技も工夫しないとなかなか勝てないという勝負で面白いのですが、このマスタートレーナーの出現する場所が面白いのです。
殆どのマスタートレーナーは、担当ポケモンと関係のある場所に現れるのですが、ウツドンマスターはとんでもない場所にいるのです。知らない人は絶対当てられないと思います。マダツボミマスターはトキワシティ（この作品ではかなり序盤にナゾノクサもしくはマダツボミが出現し、ニビジム戦の対策となっている）、ウツボットマスターはタマムシシティジムの近くにいるのですが、ウツドンマスターはシオンタウンのポケモンタワーの最上階、7階の祭壇の手前に現れるのです･･･。どうしてそんな場所に。一説には、ウツドンの身体の形が鐘に見えるので、塔の最上階にいるのでは、というものがあります。それが一番納得できますが･･･何の情報もなくウツドンマスターを探すとなると絶対わかりませんね･･･。
今回は以上になります。ピカブイのマスタートレーナーの話を入れたらかなり長くなってしまっていた･･･。
