今回は金・銀版のリメイクである、ハートゴールド・ソウルシルバーについて語りたいと思います。ポケットモンスターシリーズの中でも評価が高いリメイク作品で、私も大好きなソフトです。
ハートゴールド・ソウルシルバーについて
プラチナ版が発売されてから翌年の2009年に発売したのが、ニンテンドーDSのソフトで金・銀のリメイクであるハートゴールド・ソウルシルバーです。パッケージはそれぞれホウオウとルギア。リメイクということですが、色々と変更されている要素や追加されている要素が多々あり、原作をやっていても十分に遊べるソフトです。
他のニンテンドーDSソフトであるダイヤモンド・パール・プラチナとはもちろん通信ができ、またGBAのソフトとの連動ももちろん存在します。そして最大の特徴が「ポケウォーカー」という周辺機器が付いていたこと。いわゆる万歩計ですが、これにゲーム内のポケモンを連れていき、稼いだ歩数に応じてポケウォーカーでポケモンが捕獲できてそれをゲーム内に送ることができる…という、現在でいうポケモンGOの簡易版のような感じでした。
また、グラフィックの進化はもちろんのこと、BGMのアレンジも面白いものが多く、さらに殿堂入り後の要素ですが原作の音源を再現したBGMに変更できるアイテム「GBプレイヤー」というアイテムも入手可能で、これをオンにするとBGMがGB風にできました。
それではここから個人的にこのハートゴールド・ソウルシルバーで好きな点を挙げていきます。
DSの下画面をフル活用したメニュー画面が慣れると操作しやすい
ハートゴールド・ソウルシルバーでは、下画面に基本的にメニュー画面が表示されており、いちいちメニュー画面をボタンを押して開く必要がありません。下画面のタッチ操作が基本となっており、この操作に慣れると非常に便利ですぐにポケモンの詳細画面を開けたりレポートを書いたりできてとても便利でした。これは次作となる「ブラック・ホワイト」では変更されてしまったため、タッチ操作の便利さではこの作品が最も便利だと個人的に思っています。
また、ハートゴールド・ソウルシルバーではきのみを「きのみプランター」というアイテムで育てるシステムになっているのですが、これもメニュー画面からすぐに開けます。きのみを育てられる土がある場所に行かないといけないということもないのですごく便利でした。ちなみに原作では「みのなる木」にきのみやぼんぐりがなっていましたが、リメイクではすべてぼんぐりの木に変更されています。
これは余談ですがぼんぐりを木から収穫する「シュポーン!」という音が好きです。
BGMのアレンジや環境音、そして原作風のBGMがとても良い
これはプレイしていてすごく好きだと思ったところでした。リメイク作品では基本的に原作のBGMのアレンジが聞けますが、ただ音が良くなっただけでなく、ハートゴールド・ソウルシルバーのアレンジは他作品のアレンジよりもかなり変えたものになっており、原曲の良さを引き出しつつだいぶアレンジされたものになっています。これがどれもすごく好きで、原曲から金・銀は好きでしたが、アレンジもものすごく好きです。
また、環境音がかなり入っており、歩いている足音もフィールドによってもちろん変わりますし水辺が近くにあるとなんと水の音がします。これはかなり感動しましたね。現在のポケモンはもちろんこれらの音は入っているのがもう当たり前のようになってきていますが、当時はすごく驚きました。
そして何より原作からやっていたプレイヤーからするととても嬉しかった機能がおそらく「GBプレイヤー」ではないでしょうか。殿堂入りしてさらにバッジを16個集める必要があるものの、とても良いご褒美となっています。原作にはなかったBGM部分もGB風にしているという、こだわりの機能となっています。効果音はDSの音源となるためどこはどうしても違和感がありますが、それでもとても満足でした。
また、曲の話といえばルギア・ホウオウとの戦いに専用のBGMも作成されました。それぞれのポケモンに合った曲でどちらもとても良いです。個人的にホウオウの曲がとても気に入っていて、この戦闘曲でホウオウがとても好きになったくらいです。そしてクリスタルバージョンにあったスイクンの戦闘曲が、ライコウ・エンテイ・スイクン3匹それぞれ違ったアレンジで登場しており、メロディは同じですがそれぞれのイメージを盛り込んだ違ったアレンジの曲になっているので、知らない方は調べて聞いてみるとよいかもしれません。どれもとてもかっこよい曲になっています。
サファリゾーンが形を変えて登場している
初代に存在したサファリゾーンですが、金銀ではサファリゾーンがあったセキチクシティへは行けるもののサファリゾーンが無くなっています。ですが、リメイクでは別の場所にサファリゾーンが登場し、形式は変わっていますがそこで様々なポケモンを捕獲できるようになっています。
ハートゴールド・ソウルシルバーのサファリゾーンはタンバシティから北西のところにあり、原作にはなかったエリアに存在しています。システムも独特なもので、自分で好きなエリアやブロックを並べて出現するポケモンを調整できます。ここで本来ジョウト地方やカントー地方には出現しないポケモンとも出会うことが可能になります。サファリボール30個をもらい、エサやどろを投げて捕獲率などを変えられるのはそのほかの地域のサファリゾーンと同じですが、歩数での制限はありません。
原作になかったエリアというだけでも面白いですが、サファリゾーンが形は違えど存在するというのはとても驚きでしたし、独自のシステムでカスタマイズできるのもとても面白かったです。
独自のミニゲームであるポケスロンがとても楽しい
この頃のポケモンにはバトル以外に楽しめる要素が色々存在していましたが、このハートゴールド・ソウルシルバーにはここだけの要素「ポケスロン」というものがありました。これはポケモン達が行う運動会のようなもの。3匹のポケモンを出して3つの競技で競う、いわゆる「トライアスロン」のポケモン版。競技の種類は10種類もあり、さらにコンテストにあった「かっこよさ」や「かわいさ」といったステータスと似たようなものがあり、「スピード」「パワー」「テクニック」「スタミナ」「ジャンプ」と5種類。そしてこれらはぼんぐりから作る飲み物「ボンドリンク」で上げることができます。性格や、その日の調子によっても変わるという奥深い仕様。
行っている場所はコガネシティから自然公園に向かう途中にあるポケスロンドームという、これも原作にはなかった場所となります。サファリゾーンといい、原作にはない場所がちらほら出来ていてなかなか面白いですね。
10の競技は下画面でタッチ操作で行うミニゲームで多彩です。なかなか難しいものもありますが、必勝法があったりコツをつかんだりすればなんとかできました。ポケモン達のステータスを上げたり、それぞれの競技に得意なポケモン不得意なポケモンもいるので、それに合わせてチームを組ませるのも大切でしたね。どうやら競技の内容はポケモンスタジアムにあったミニゲームに似ているらしく、リメイクであるとのこと。ただ私はポケモンスタジアムシリーズは全く遊んだことがないので、とても新鮮な気持ちで遊んでいましたね…。
ポケモンコンテスト同様4人で戦うことになり、通信プレイもできました。もちろんソロでも遊べます。通信でわいわい遊ぶのも楽しいですし、ソロでやりこむのも面白かったです。めちゃくちゃハマってやっていましたね…。ただ下画面をめちゃくちゃ使うので、DSの扱いは要注意でしたが…。DSならでは、という要素でとても面白いミニゲームでしたね!
様々なポケモンを連れ歩きしながら冒険できる
ハートゴールド・ソウルシルバーでとても嬉しかったのが、ポケモンを連れ歩きしながら冒険できるという点です。初代のピカチュウ版では最初に手に入れるピカチュウがずっと後ろをついてくる、という特徴がありますが、それをピカチュウ以外の好きなポケモンを連れて冒険ができます。これは当時かなり驚きましたし、話しかけることももちろんできるのですごく良かったです。現在Switchで出ているポケットモンスターシリーズは連れ歩きの機能が実装されているものが多いですが、過去作で初めて様々なポケモンを連れ歩きできたのはこのハートゴールド・ソウルシルバーが初めてです。
ダイヤモンド・パール・プラチナでは、「ふれあいひろば」という場所で一部のポケモンを連れ歩きできましたが、これが冒険中殆どの場所で、そしてすべてのポケモンでできるようになったということでかなり感動でした。
好きなポケモンを連れ歩ける、といっても先頭にいるポケモンなので、どのポケモンを先頭にしてバトルをするか、ということにも左右はされてしまいますが、どのポケモンでも基本連れ歩けます。大きいポケモンは室内では出せませんが、それがリアルで良いですね。話しかけると色々な反応が返ってきますし、場所によって、ポケモンによって反応が違うところもあるので、その違いを探すのもとても楽しいです。
この連れ歩き機能、再び登場するのがそれこそSwitchのポケットモンスターシリーズになるので、しばらくこのハートゴールド・ソウルシルバー独特の機能となっていましたね。とはいえ、ドット絵で後ろをついてきてくれるポケモンが見られるのはこちらの方なので、結構貴重ですね。
プラチナにもあったバトルフロンティアがある
原作の一つともいえるクリスタルバージョンにはバトルタワーという施設がありました。ここはバトルが行える施設でしたが、当時はモバイルシステムGBというサービスを利用しなければ入れなかった施設で、なかなかこのクリスタルバージョンのバトルタワーを実際に遊んだ人というのは少なかったのではないでしょうか。私も全く遊んだことがありません。
しかし、リメイクであるハートゴールド・ソウルシルバーには、このバトルタワーのあった場所にプラチナ版で存在したバトルフロンティアができており、プラチナ版同様通信無しで利用できるようになっています。バトル以外のやりこみ要素がポケスロンですが、バトルはこのバトルフロンティアで極めることができます。
施設の内容などはプラチナ版と全く同じとなっているので、プラチナで遊んだことがある人にとっては少し物足りないですが、それでもバトルタワーだけでなくフロンティアができているのは嬉しかったですね。ちなみにBGMがプラチナ版のものとハートゴールド・ソウルシルバー版のもので微妙に違いがあります。フロンティアブレーンとのバトル曲も少し違います。なかなか細かな違いなので分かる人にしか分からないかも…。
付属品であるポケウォーカーが面白い
このハートゴールド・ソウルシルバーが他のポケモンソフトと違う最も大きな特徴はこれかと思います。ポケウォーカーという付属品が当時存在しており、いわゆるポケモンの万歩計で、ソフトと連動して遊ぶことができました。現在のポケモンGOの簡易版のようなものと思ってもらってよいかもしれないです。
まずソフトの方から持っているポケモン1匹をボックスから選び、ポケウォーカーと通信して移動させます。そしてポケウォーカーを持って歩きます。ポケウォーカー側で歩くコースを選択でき、コースによって出てくるポケモンが変化します。歩数によって野生ポケモンと遭遇することができ、ちょっとミニゲームで見事捕獲できれば、そのポケモンをソフトに連れていくことができます。
このポケウォーカーで捕獲できるポケモンというのも色々な種類があり、ここで捕獲可能な全国図鑑のポケモンもいました。また特別なコースの追加などもありました。道具も入手可能で、ポケウォーカーを使えばプレイがさらに捗りましたね。
特に私がよく覚えているのが、イベントで入手可能だったピカチュウだけが出てくる「きいろのもり」というコース。何が特別なのかというと、ここで手に入るピカチュウの中には通常プレイでは覚えない「そらをとぶ」を覚えていたり、「なみのり」を覚えているピカチュウをゲットできる可能性がありました。残念ながら「そらをとぶ」を覚えたピカチュウはゲットできずじまいだったと思いますが、通常プレイでは出てこないこうしたポケモンを捕獲できる可能性があったのはとても面白かったです。
ちなみに歩数に応じてポケモンが出るということですが、最も珍しいポケモンは1万歩歩く必要がありました。当時まだ学生で通学や学校での教室移動で結構歩いていたので自然と歩数は溜まっていましたが、ちょくちょく手で振っていましたね。え、学校に持って行っていたのかって…?まぁ制服のポケットとかに忍び込ませれば…ね?DS本体も鞄にいれていましたよ…授業中は誓って触っていません。
ハートゴールド・ソウルシルバーの主に好きな点は以上でしょうか。細かな部分について話すともっとたくさんありますが、キリがなさそうなので以上で終わりにしたいと思います。それにしても現在でもリメイクのゲームは色々出ていますが、現在でも評価が高いこのハートゴールド・ソウルシルバー、色々な要素が存在したゲームでしたね…!!改めて書き出していって感じました。また遊ぼうかな…?
次はポケットモンスターブラック・ホワイトについて語りたいと思います。